プラチナトロフィー獲得者によるゲームレビュー 24個目 【キングダムハーツ Re:チェインオブメモリーズ】

【KH Re:CoM】のプラチナトロフィーを獲得したため、レビューします。

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この作品のオリジナル版は、2004年に【GBA】で発売された作品で、前作【KH】の続編です。

2007年に【PS2】でフル3Dにリメイクされました。

2013年に【PS3】で、2017年に【PS4】にHDリマスターとして再販されました。

私は、【PS2】版を隅々まで遊び尽くした自信があるので、すぐに購入してプレイはしませんでしたが大好きなゲームなので結局購入してプレイしました。

因みにこのレビューは【PS3】版です。

さて、それでは早速レビューしていきましょう。

概要

タイトル:KINGDOM HEARTS Re:Chain of Memories

ジャンル:アクションRPG

発売日:【PS3】2013年3月14日 【PS4】2017年3月9日

コンセプト:「記憶」「カードバトルアクション」

前者については、コンセプトと言うよりストーリーのテーマだったと思います。

こちらも、前作同様にソースが見つけられず記憶だよりになってしまって申し訳ないです。

良かったポイント

1.魅力的なストーリーとキャラクター

相変わらずストーリーはとても良いです。

ディズニーキャラクターとの絡みが薄くなったのは気になる点ではありますが、オリジナルの敵キャラクターである【13機関】の暗躍と多くの伏線を残す展開で次作への期待を膨らまされますし、記憶に連なる物語の大筋の展開は素直に面白いです。

また、このゲームでのストーリーは前作と次作の間の出来事として描かれているため、しっかりと把握しておくことで、次作の楽しみが大きく異なります。

2.カードバトルアクション

前作のアクションとは趣が大きくことなったカードデッキを組んで、アクションバトルを行うというシステムになっています。

カードバトルアクションのルールが非常に良く作られており、単純なゴリ押し戦法で乗り切れるものではありません。

攻撃するのにカードを使うことになりますが、攻撃カードに0~9の数値が割り振られており、基本的には数値が大きいカードが勝ちます。

例えば敵が7のカードを出していると、こちらは6以下のカードでは攻撃が無効化されます。

0のカードは先出しだと最弱ですが、後出しだと最強という特殊なカードです。

なので基本的には、敵の大技をキャンセルさせる使い方になります。

ここまで聞くと、「じゃあ、0と9のカードだけ入れておけば良くない?」と思うでしょうが、当然そうはいきません。

カードにコストが設定されており、0や9のカードはコストが高く設定されています。

一定のコスト内でデッキを構築する必要があるので、それをやってしまうと、攻撃出来る回数が低下してしまいます。

そして、バトルを派手に盛り上げる技があるのですが、これがストック技というシステムで行われます。

攻撃を行う際にカードを3枚まで同時に出すことが出来、カードの組み合わせと、その数値の合計値に応じて技が出るようになっています。

多種多様な技があり、カッコ良さもあり非常に面白いスパイスになっています。

このストック技にもデメリットが当然有り、同時に出した時の先頭にしたカードはその戦闘中は永久に失われます。

これはつまり、大技ばかりだしているとやがて攻撃できる回数が減っていくことを意味します。

長期戦になるボス戦では、ゴリ押しが通じにくくバランス調整されています。

デッキを組む楽しさが感じられる、非常に良くデザインされたバトルシステムです。

3.BGM

こちらも相変わらず、素晴らしい出来です。

バトル、イベントともに耳に残る音楽ばかりで、前作に引けをとっていないことには驚かされます。

悪かったポイント

1.敷居が高くなった

前作では難易度選択による門戸が広く、敷居が低い素晴らしいゲームデザインだったのだが、今作では、難易度選択こそあるものの、特殊なカードバトルアクションがかなり敷居を高くしてしまっています。

デッキを組める自由度は評価すべき点ですが、組むのが面倒という面をあわせ持っています。また、この手のゲームに慣れていないプレイヤーは、組み方のコツやオススメのデッキ構成といった事が恐らく分からず離れてしまう可能性が高いです。

優良な攻略サイトは数多くあれど、この敷居の高さはもう少し調整が欲しかったです。

極端に言うと、自動デッキ作成といったシステムがあっても良かったと思います。

2.ディズニーワールドに新鮮味がない

ストーリー展開上仕方がないとは言え、前作と同様のワールドに、似たような展開とセリフのオンパレードで、前作と同じゲームをやらされているような感覚も覚えます。

3.やりこみ要素が皆無

強いて挙げれば、カードコンプリートがありますが、それもあまり意味がありません。

クリア後には強力なカードも多数手に入るのですが、使う機会が無いのです。

裏ボスが存在しないため、自由度の高いデッキ構築によって様々なデッキを作っても攻略に値する敵が居ないのは残念でなりませんでした。

総評

6点(10点満点)

【KH】シリーズとしては、若干低めの評価に落ち着きました。

面白くないわけではないのですが、シリーズ全体を通してみると相対的に評価が低くなる作品であると言えます。

ただ、シリーズをやり通す意味では避けて通れない作品ですし、決して面白くないわけではないので、【KH】シリーズを追いかける方は是非プレイしてほしい作品です。

感想

プラチナトロフィーを獲得するまでプレイした上で感じたのは、もったいない作品だと感じました。

やり込み要素が皆無な点が、非常にもったいなく、せっかく戦略性とアクション性の高いカードバトルという新たなバトルシステムが活きる場がない状態です。

それでも、カッコイイ技を繰り出すデッキの構築や、ストーリー性の高いイベントシーンの自由鑑賞など、かなり楽しませてくれることは間違いありません。

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