Gamer's Cocktail Club

カクテルレシピ情報・ゲーム感想・ゲームサウンドトラック紹介などを発信します。

プラチナトロフィー獲得者によるゲームレビュー 25個目 【キングダムハーツ2 ファイナルミックス】

【KH2 FM】のプラチナトロフィーを獲得したため、レビューします。

f:id:hito-game-cocktail:20210818131317j:plain

この作品のオリジナル版は、2005年に【PS2】で発売された作品で、前作【KH】の続編です。

このFM版は2007年に【PS2】で発売されました。

2014年に【PS3】で、2017年に【PS4】にHDリマスターとして再販されました。

私は、【PS2】版を隅々まで遊び尽くした自信があるので、すぐに購入してプレイはしませんでしたが大好きなゲームなので結局購入してプレイしました。

因みにこのレビューは【PS3】版です。

さて、それでは早速レビューしていきましょう。

概要

タイトル:KINGDOM HEARTS 2 FINAL MIX

ジャンル:アクションRPG

発売日:【PS3】2014年10月2日 【PS4】2017年3月9日

コンセプト:「物語を完結させる」「派手なバトル」「アトラクションのようなゲーム」

前者については、結局完結しませんが前作よりは完結感はあります。

良かったポイント

1.ディズニーワールド

一作目と同様に、様々なディズニーワールドが冒険の舞台となって登場します。

ディズニーへの圧倒的なリスペクトにより、各ワールドの作り込みは素晴らしいです。

そして、各作品ごとに問題が起こり、そこに主人公である【ソラ】たちが介入していきます。

今作では、【KH】シリーズオリジナルの敵キャラクター達も僅かではありますがディズニーワールド内でも関わりを持って立ち回ってくるので、よりコラボ感というか、クロスオーバー感があり非常に楽しませてくれます。

更に今回は、各ワールドに2度訪れるという、まさかの2本立てのシナリオが用意されており、長くディズニーワールドでに浸ることが出来ます。

2.魅力的なストーリーとキャラクター

良かったポイントの1でも少し触れましたが、ディズニーキャラクターは勿論、【KH】シリーズオリジナルキャラクター達も非常に魅力的で、物語を大きく盛り上げます。

進めば進むほど、謎が解き明かされては新たな謎が生まれて、と飽きさせないストーリーには止め時を失うほどです。

メインストーリーは相当なボリュームで、クリアまででも大変満足のいくプレイ時間になります。

中には、熱い展開、感動するシーンなど盛り沢山で、心に響くものがあります。

ディズニーらしさが薄れたという意見をよく聞きますが、別にそんなことはないと思います。

メインストーリーがかなり印象に残るからそういう風に感じているだけだと思います。

3.バトルシステム全般

本作を代表するシステム「リアクションコマンド」を筆頭に、「フォームチェンジ」、「連携」、「召喚」と多彩なバトルシステムが、バトルをより高い次元の面白さに昇華させています。

特に「リアクションコマンド」は、魅せるカッコ良さも相まっていて、【PS】時代のRPGの必殺技のように魅せる演出を楽しむこともできます。

また、表示前入力判定ミスがないので基本的に△ボタンを連打していれば100%成功して、操作スキルは要求されないという仕様になっています。

「連携」や「召喚」も、こちらが無敵状態になり一方的に相手を攻撃できるので、自身の腕でアクションゲームを楽しみたいプレイヤーにはあまり好評ではないようですが、個人的には派手な演出の技は見ていてカッコイイし好きです。

ただ確かにあまりに強力すぎて「連携」と「召喚」は意図的に殆ど使わないようにゲームを進めた記憶があります。

本作はアクションゲームなので、プレイヤー自身の腕で操作することも大切だとは思いますが、それを多少犠牲にしてでも魅せるアクションと操作する楽しさの両立を果たしたこのシステムは非常にレベルの高いシステムであると言えます。

4.グミシップ

あまり評価が高くないグミシップですが、確かにRPG好きのプレイヤーで、3Dシューティングに馴染みのないプレイヤーは多いと思います。

でも、結構本格的に作られているシューティングゲームで非常に面白いです。

1作目のグミシップも悪くはありませんが、こちらがスピーディーになりかなり完成されたイメージがします。その進化の具合も高評価のポイントです。

やり込み要素もありますし、機体のクラフト要素の自由度の高さは、【PS2】版発売当時では目新しかったです。

今では、クラフトゲームの代表格【マインクラフト】があるので大したことがないと感じるでしょうが、当時では本当に凄い自由度の高さを誇っていました。

5.門戸の広さ

門戸の広さが戻ってきました。難易度ビギナーではサクサク進むので初心者はこちらで、上級者はプラウドモードや更に上のクリティカルモードでプレイが出来ます。

クリティカルモードは、単純に敵のHPや防御力が高いとか、そういう調整ではなく、こちらのHPが下がるなど、よりアクションゲームよりに調整されており、RPGのようにレベルを上げてゴリ押しという戦法が効きにくくなっています。

更に、クリティカルモードでは【EXPゼロ】という、経験値が全く入らないアビリティが存在します。

極端過ぎるこのアビリティですが、なんとLv1でもクリア出来るように絶妙なバランス調整がされており、かなりの腕前を要求されるが可能となっています。

因みに私は、Lv1&召喚&連携を封印してクリアまでは出来たけど、【追憶の洞】が突破できずに諦めました。

6.やり込み要素

本作には、過去作を大幅に上回る、とても多くのやり込み要素が存在します。

多種多様なミニゲームやジミニーメモのレコード、収集要素となるパズルピース、グミシップミッション、多くの強敵との戦い、文字で書いてこそ少ない感じがしますが、これらをすべてやり込もうとすると膨大なプレイ時間を必要とします。

攻略情報を全く見ないと100時間は軽く超えてくる量です。

非常に長く遊ばせてもらえるやり込み要素で、しかもとても楽しく遊べるものばかりで、作業感やダレるようなこともありません。

個人的には、まだこんなに居るのかと思う強敵との戦いが特にオススメです。

初見では「どうやって倒すの?」と疑問に感じるレベルでこちらを圧倒してきますが、何度も挑戦して、倒したときの喜びと、次の敵に挑む闘志がみなぎる感覚は今でも鮮明に覚えています。

ぜひ本作をプレイした方には、本作最強の敵【留まりし思念】と戦って勝つまで挑んでほしいです。

7.BGM

もはや【KH】シリーズはBGMが悪いことはないだろうと思われる。

今作も圧倒的に耳に残るBGMが山のようにあり、ゲームプレイ、イベントシーンを盛り上げます。

非常に心地よいサウンドがゲーム体験を更に位置段階上のレベルに引き上げています。

8.シークレットムービー

これは本当に驚かされました。

前作でも衝撃が大きかったですが、まだ【KH】シリーズとして想像できる範囲にありました。

しかし、今回はいきなり出てくる鎧姿の人物に、ハゲの爺さんと、仮面ライダーみたいなフルフェイスヘルメットみたいなものをかぶった人物が登場し、超激しいバトルを繰り広げる映像は相当衝撃的でした。

最後に【ミッキー】が出るまで、【KH】シリーズであることを忘れるレベルです。

閲覧する条件が最高難易度のクリティカルですら結構な事を要求をされるので、苦労もひと押しですので、是非とも自力で観てもらいたいです。

とは言っても、この情報社会ではゲーム内でなくてもすぐに観ることが出来ますが。

悪かったポイント

1.ミニゲーム

強いて挙げればです。私がミニゲーム嫌いというただそれだけの理由です。

ミニゲーム自体は凝っていて、好きな人は楽しめると思います。 

2.【FF】キャラクターの意義

性格が替えられているような印象を受ける【セッツァー】に、出てくる意味があったか疑問な【ユウナ】【リュック】【パイン】に、【KH】シリーズそっちのけでやりたい放題の【クラウド】【セフィロス】【ティファ】と、登場した意義が甚だ疑問に感じる【FF】キャラが多かった印象です。前作から引き続きのキャラクターだけに1~2人メインストーリーに絡められそうなキャラチョイスで良かった気がします。

まぁ、お祭り作品のように盛り上がるという見方もできますが、その辺りは個人の好みになるでしょう。

3.ストーリーの難解さや複雑な設定の描写について

ゲーム本編のイベントでは描写されない設定があります。

ゲームをプレイしたプレイヤーは疑問に思ったと思いますが、そもそも敵役である【ⅩⅢ機関】が行っていた、「【ハートレス】から解き放たれた心を集めて、人の心の【キングダムハーツ】を作る」という行為が、何故いけないのか、何故阻止しなければいけないのか、明確な目的が語られることがなく解り難いです。

後の作品でようやくこのあたりの説明がされますが、本作だけで見たときによく分からないけどとりあえず敵だから倒そうという感覚でプレイしてしまいがちになります。

総評

10点(10点満点)

文句なしに面白いです。

ディズニー好き、RPG好きは勿論、そうでない方にも自身を持っておすすめできる作品です。

アクションゲームではありますが、基本的にRPGを好むプレイヤーにフォーカスした作品に感じます。

難解ではあるが、凝った世界観とストーリー、連打ゲーとなってしまうが見方を変えればアクションゲーム不慣れなプレイヤーにも気持ちよくカッコ良いプレイをしてもらえると言えます。

ゲームとしての完成度の高さは凄まじいものがあります。

これが、もともとは【PS2】のゲームだったとは思えないほどボリューミーな作品ですので、とにかく遊びがいがあります。

ぜひとも多くの方にプレイしていただきたい作品です。

感想

プラチナトロフィーを獲得するまでプレイした上で感じたのは、やはり面白すぎて辞められないと感じました。

トロフィー以上のやり込みを自分で行えるのですが、例えば全パラメータマックス、Lv1クリアなど、気がついたらそこまで遊んでいる状態でした。

とにかく面白すぎてこのゲームを終えるのが嫌になるほどです。

【ソラ】の物語は完結しませんが、登場したディズニーワールドの物語はしっかりと区切りがついた印象を受けます。エンディングもとても名残惜しくなるシーンばかりでとても心に響きます。

ここまで完成度と満足度の高いゲームはそうそうお目にかかれないと思います。

このゲームの評価をスタンダードにしてしまうと他のゲームが霞んでしまいますので、このゲームが凄すぎるのだと、しっかりと認識すべきだと思います。

他のゲームが物足りなく感じたときは、その事を思い出すと良いと思います。

 

 

ディズニーの世界観表現も一作目に負けず劣らず素晴らしいディズニーワールドを堪能できます。特に今回は、意外な作品も名を連ねており飽きさせません。

流石に【FF】シリーズを手がけたスタッフも多く、グラフィックは高水準です。

ディズニーらしさも、それぞれの作品に合わせて再現されており文句はありません。

特に【パイレーツ・オブ・カリビアン】のワールドは驚かされます。

BGMも前作に負けず劣らずの素晴らしいBGMの宝庫で大変満足しています。

BGMには物語を盛り上げる力があるなと強く感じます。

やり込み要素は素晴らしいの一言です。ミニゲーム嫌いな私でもそこそこ楽しめたし、シューティングゲーム、闘技場、各種レコード、最強武器の作成、ギミック敵キャラクター、強敵・・・と、ものすごい数のやり込み要素盛り込まれています。非常に満足できました。

プライバシーポリシー