プラチナトロフィー獲得者によるゲームレビュー 32個目 【Horizon Zero Dawn】

【Horizon Zero Dawn】のプラチナトロフィーを獲得したため、レビューします。

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この作品は、2017年3月2日に【PS4】で発売されました。

ゲリラゲームズが開発をしたゲームで、新規IPタイトルでした。

圧倒的なグラフィック表現と、緻密に練り上げられた世界観設定が非常に好評でした。

私は海外のRPGにあまり良い印象を持っていなかったので不安もありましたが、グラフィックや戦闘シーンの映像に魅了されて購入してプレイしてみました。

さて、それでは早速レビューしていきましょう。

概要

タイトル:Horizon Zero Dawn

ジャンル:オープンワールドアクションRPG

発売日:2017年3月2日

コンセプト:

「類い稀な能力を開花させていく女性が主人公」
「美しい自然」
「巨大メカ」

良かったポイント

1.圧倒的な美麗グラフィック

とてつもなく美しいグラフィックで、度肝を抜かされます。
背景のグラフィックだけでなく、機械獣のグラフィックも精巧で初めてプレイしたときは、「次世代(PS4世代当時)のゲームがやってきた」と強く感じました。
フォトモードも搭載しているので最高のロケーションを切り取る楽しみもあり、とても長く遊べます。

2.狩人を彷彿とさせるバトルシステム

UIや操作性もとても練ったのだろうと思わされるもので、ストレスなく武器の切替、矢や弾の補充が行なえ、とても面白いです。
敵を倒すには弱点を狙うという基礎行動があるのですが、それだけに留まらない様々な工夫をこらした戦い方を構築できます。
機械獣を上手に倒せたときはとても爽快感があり本当に面白いです。
勿論、緊張感もあり手に汗握るまさに「狩り」という名に相応しいバトルを楽しめます。
勘違いされがちなのが、骨太なアクションゲームというわけではなく、弱点を突いて仕留めるというのが前提にあるバトルシステムで、その工夫の試行錯誤や、弱点をいかにうまく突いていく動きをするかという部分が光ります。
レベルを上げてゴリ押すRPG要素というものではなく、こちらの攻撃手段、攻める部位などの工夫次第で切り抜けていくのがたまらないです。
個人的にこの完成されたバトルシステムで、アサシンクリードみたいに短いスパンでバンバンゲームを発売しても良いのでは?と思っています。
しかし、実際にはクリエイター魂からか、しっかりと進化を遂げた作品を作り上げてリリースするようです。
更に進化した続編が満を持して2022年2月にいよいよリリースされるので、今はこれを楽しみに生きていると言っても過言ではないです。

3.敵AIの頭の良さ

ありえないくらい頭が良いです。特に難易度ウルトラハードモードでは、凄まじいAI設定で何度もこちらの予測を大幅に超えてきます。
ゲームにプレイしなれているが故に、「こんな動きはしてこないだろう」と高をくくっていてはいけません。
もはや、機械ではなく生物を相手している気持ちでプレイするべきです。
個人的な話ですが、途中から敵の攻撃が明らかにこちらのローリング位置を補足してきていて、凄くイライラしていたのですが、どうやら私自身にローリング回避を左にする癖があるようで、それを織り込み済みで左(敵から見たら右)にずれて攻撃をしてくるような思考ルーチンが組み込まれているようです。
(あまりに攻撃に当たるから、思わずググってしまいました。)
そんな馬鹿な話ってあるの?って思って、とっさに回避する際も意識してずっと右に回避していると、同様に右を補足するように攻撃が飛んできて、度肝を抜かされました。
さらに、見え見えのトラップは踏んでくれないし、隠れる動作をしても、その動作自体を見られているとそこを重点的に探したりと、とにかく自然な動きをするAIを相手にするのはとても歯ごたえがあります。
視覚という概念にはかなり細かい設定がされていると思います。次回作では聴覚まで自然になるっていると、いよいよ手がつけられそうにないのでは?と恐れています。
このゲームのAIは世にある全てのゲームに使ってほしいレベルです。

4.オープンワールドの緻密さ

地形がただ平ではなく、起伏があり、パルクールアクションや歩くルートをはっきりさせないと、たどり着けない場所がバランスよく盛り込まれており歩き回るだけの行動にも変化が加わります。
また、面倒や手間と感じる量との部分のバランスも良く仕上がっています。
本作の世界観の一端を知るきっかけとなるデータ類も程よく散りばめられており、全て探そうとしたらかなりの時間歩き回ることになるでしょうが、それでも面白いと感じさせるオープンワールドの緻密さはよく作られていると感じました。

5.難易度設定による門戸の広さ

アップデートにより、6段階の難易度を選択できるのはとても門戸が広く多くのプレイヤーに配慮されているので多くの人にプレイしてほしいです。
ウルトラハードモードのクリアで満足していたのですが、まさに狩人と言わんばかりのスーパープレーのアーロイの動画を見たりすると、本当に奥の深いゲームだと思い知ります。

悪かったポイント

1.会話シーンがやや淡白

イベントシーンの殆どが、会話をしているキャラクターを正面から捉えただけの映像であるため、かなり味気ないです。
また、ローカライズの問題もあるのか、会話シーンが少し淡白に感じました。感情が乗っているのか分かりづらかったです。
会話シーンでは、選択肢を選ぶことも多いですが、「挑発的な言動」「知的な言動・皮肉など」「感情を優先した言動」となっている感じですが、これらも少し伝わりにくいと感じました。
このゲームはプレイしているだけで世界観の一端を垣間見えるようなビジョンのデータポイントや音声データなどがあるので、それらを見て感じることで自分なりに世界観を理解していくようなものだと思いますし、
実際その仕上がりがとても良いのであまり気にならないといえば気にならないですが、劇という視点でストーリーを見ることが好きなプレイヤーには少し合わないかもしれません。
私はJRPGが一番好きなゲームジャンルなので、イベントシーンは劇っぽい物が好きなので少し気になりました。

2.ロードが長い

発売時期を考えると、低評価としてこれを書くのは酷ではありますが、やはりロードの長さは気になります。
ここまで緻密なオープンワールドをリアルタイム描画するため、一気に遠くにファストトラベルすると体感1分くらい待たされるのでやはり長いです。
ただ、発売時期から考えるとある程度仕方ない部分もあると思いますし、ロードの長さより面白いゲーム性が勝りますので、多少は我慢という感じでしょうか。

総評

10点(10点満点)

文句なしの10点です。

圧倒的な作り込みもさることながら、プレイヤーである私達にとても素晴らしい体験をさせてくれます。

このレベルのゲームに出会えることは数年に一度ではないでしょうか?

オープンワールドとしては探索要素が少なかったりもしますが、個人的には気になるものではなかったです。歩いているだけで楽しく、良いロケーションを眺めるだけで満足するタイプなので。

個人的にはやはり機械獣との手に汗握るアクションバトルが最高でした。近接攻撃の弱さや、騎乗できる機械獣が少ないなど幾つか不満点もありますが、本当に完成度の高いバトルシステムでした。

開発スタッフの皆様には、「最高の体験をさせていただき、ありがとうございます。」と感謝の言葉を述べたいです。

感想

プラチナトロフィーを獲得するまでプレイした上で感じたのは、狩人になってると実感できます。少しずつ自分のプレイスキルが上がって、各種武器を巧みに操れるようになると、初見では「こんなのと戦えません。」と思っていたサンダージョーやストームバードも、何もさせずに倒すことができたりすると興奮が収まりませんでした。
雄大な自然を描いた世界にお別れをするのが名残惜しく意味もなく歩き回ったり、写真を撮ったりもしました。プラチナトロフィーを獲得してからもしばらく遊び続けたゲームでしたね。そして遂に2022年2月、私達はアーロイと共に西へと旅立ちます。まだこのゲームをプレイしたことのない方は是非とも手にとってプレイして欲しいゲームです。

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